怨返し─赦されない私の罪─
章太に身体を預けると、奥底で眠っていた章太への想いがどんどん溢れていき、涙を流しながらその想いを言葉に出さずにはいられなかった。
「ごめんなさい!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!章ちゃん、本当にごめんなさい!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!」
依奈は泣き叫ぶかのように謝り続けた。自分のために犠牲になり、自分のせいで命を失った章太。依奈は心の底から後悔していた。
章太は依奈を優しく抱きしめると、ポンポンと頭を優しく叩いて慰めた。
「うん....僕こそごめんね?...ちぃちゃんを怖い目に遭わせちゃった。」
「そんなのどうでもいいの!私が全部悪いからいけないの!章ちゃん、本当に....本当にごめんなざい!!!」
泣き止むことを知らず、章太の肩を濡らし続ける依奈の涙。章太は依奈の頭をさすってそれを受け入れた。
章太は依奈の耳元で優しい口調で話しかけた。
「ちぃちゃん。僕はちぃちゃんとこうしてまた話せることが本当に嬉しいんだ。もっと楽しい話をしたいんだけど、その前に説明させてくれないかな?」
「...グスン....説明....?」
「うん。今までの事を全部。僕がどんな気持ちでいたか、それを全部隠し事はなしで話がしたいんだ。