怨返し─赦されない私の罪─
「勿論僕もそう思ってるよ。本当に悲しい...だけど、それ以上にちぃちゃんには幸せになってもらいたいんだ。」
「そんなんで幸せになんてなれないよ!!私は...章ちゃんが傍にいないと駄目なの!私が今まで生きてきてるのは章ちゃんが隣にいてくれたからなの!!そんな章ちゃんがいないでこれからの人生で幸せを掴むなんて有り得ないの!!」
「大丈夫だって...ちぃちゃんには出来」
「出来るわけない!!出来たとしてもそんな幸せいらない!章ちゃんと一生会えないならそんな幸せ私には必要ないの!!...うぅ...ぅぅぅぅ...」
依奈は頭を床につきながら泣きじゃくった。今までの中で最も悲しく、涙は必然と流れた。胸が苦しく、それを解放するかの如く、依奈の感情が言葉となって、表情となって出てきていた。
「お願いだから...いかないで章ちゃん....章ちゃんがいないと....私、生きていけないよぉ〜...」
涙と鼻水でグシャグシャになった顔を上げ、血が出てきそうに充血した目で章太を見つめた。章太は目をプルプルさせ、唇を噛みしめていた。
「お願い章ちゃん...私から離れないで...私を置いていかないで...一人ぼっちは寂しいの....章ちゃんが傍にいないと寂しいの....
章ちゃんがいてくれたから私は頑張れた....私が笑っている横にはいつだって章ちゃんがいたの....