鳴らない電話を抱きしめて
私の腕をぐいぐい引いて早足で歩く絵梨に小走り気味について行くと、階段の踊り場に到着した。
そこには、さっき絵梨を呼んだイケメンさんと、もう一人 男子の姿が見えた。
「里緒菜連れてきたわよ?入間君。で?私はもう戻って良いわよね?」
と入間と呼ばれた男子を見た後、絵梨を呼んだイケメンさんを見て言い捨てると、じゃあね。と私の耳元で話して、絵梨は踵を返し、私を置き去りにした。
「ちょっ!絵梨?ねぇ待って?」
と絵梨を引き止めようとしたけど、絵梨は振り返ることなく教室の方へ帰っていってしまった。
仕方なく入間君と名前を知らないイケメンさんに向き合う。
「君が澤木 里緒菜ちゃん?」
とイケメンさん。
コクコクと頷くと、イケメンさんはニコニコしながら、
「俺は、南 修哉(みなみ しゅうや)。里緒菜ちゃんの友達の絵梨の幼馴染み。よろしくね?」
漫画なら、ニコッと効果音がつきそうなくらいさわやか笑顔付きの自己紹介。
「で、コイツが入間 聡。」
と南君の隣で立っていた男子を親指で指しながら教えてくれた。
「どうも。」
と頭を下げた入間君を見て、私は
「あ!噂のイケメンさんですよね?」
と聞いてみた。
「アハハ。そう、噂のイケメン 聡だよ。」
とニヤニヤしながら答える南君。それを軽く睨んだ入間君は、
「入間 聡です。」
と、南君よりもっと爽やかな笑顔付きで挨拶してくれた後、何故か赤くなって俯いてしまった。
「えっと… 澤木 里緒菜です。」
私は、俯く入間君を覗き込む様に挨拶を返した。
更に赤くなって俯きそっぽを向く入間君を肘で小突いた南君。
「じゃ!頑張れよっ‼︎」
と言って立ち去ってしまった。
そこには、さっき絵梨を呼んだイケメンさんと、もう一人 男子の姿が見えた。
「里緒菜連れてきたわよ?入間君。で?私はもう戻って良いわよね?」
と入間と呼ばれた男子を見た後、絵梨を呼んだイケメンさんを見て言い捨てると、じゃあね。と私の耳元で話して、絵梨は踵を返し、私を置き去りにした。
「ちょっ!絵梨?ねぇ待って?」
と絵梨を引き止めようとしたけど、絵梨は振り返ることなく教室の方へ帰っていってしまった。
仕方なく入間君と名前を知らないイケメンさんに向き合う。
「君が澤木 里緒菜ちゃん?」
とイケメンさん。
コクコクと頷くと、イケメンさんはニコニコしながら、
「俺は、南 修哉(みなみ しゅうや)。里緒菜ちゃんの友達の絵梨の幼馴染み。よろしくね?」
漫画なら、ニコッと効果音がつきそうなくらいさわやか笑顔付きの自己紹介。
「で、コイツが入間 聡。」
と南君の隣で立っていた男子を親指で指しながら教えてくれた。
「どうも。」
と頭を下げた入間君を見て、私は
「あ!噂のイケメンさんですよね?」
と聞いてみた。
「アハハ。そう、噂のイケメン 聡だよ。」
とニヤニヤしながら答える南君。それを軽く睨んだ入間君は、
「入間 聡です。」
と、南君よりもっと爽やかな笑顔付きで挨拶してくれた後、何故か赤くなって俯いてしまった。
「えっと… 澤木 里緒菜です。」
私は、俯く入間君を覗き込む様に挨拶を返した。
更に赤くなって俯きそっぽを向く入間君を肘で小突いた南君。
「じゃ!頑張れよっ‼︎」
と言って立ち去ってしまった。