鳴らない電話を抱きしめて
「でもな?ヤラシイことは一切しないんだ。それは信じて欲しいんだけど。ただ、女に疑似恋愛を楽しんで貰って、楽しい時間を提供するのが俺達男性キャストなんだ。」
頭が全くついて行かない私は、ぼんやりと聡を見ているだけだった。
「里緒?」
と呼ばれ聡を見ると、
「信じてくれ。俺は里緒に対して疚しい気持ちは全くないんだ。でも、里緒を悲しませた。ホントごめんな?」
眉を下げて悲しみの色を滲ませる聡の瞳を覗き込む。
どうやら嘘ではないらしい。
「信じていいの?」
と聞くと、
「勿論!」
と速攻で返事が返って来た。
「じゃあ、なんで私からの連絡は既読スルーだったの?」
「それは…忙しくて。それにバイト中は、スマホは会社支給の持たされてたから…」
「仕事って、そんなに遅くまでかかるんだ?ヤラシイことしてるからなんじゃないの?」
と疑いの目を向けると、
「それは絶対ない!!」
とやっぱり速攻で返された。
「最近さ、指名されるのが増えたんだよ。平日は部活あるから、部活がない土日の午後とか 部活終わってからとかに会社から呼び出されてさ。『指名入ったから来て欲しい』ていわれるんだよ。何度か会ってると、飯奢ってくれたりプレゼント貰えたりするから断れなくなって。でもやっぱり気を使うからか、部屋戻ってくるとシャワー浴びたら即寝落ちしちゃって…スマホも見ずに朝が来るっていう生活してる。」
頭が全くついて行かない私は、ぼんやりと聡を見ているだけだった。
「里緒?」
と呼ばれ聡を見ると、
「信じてくれ。俺は里緒に対して疚しい気持ちは全くないんだ。でも、里緒を悲しませた。ホントごめんな?」
眉を下げて悲しみの色を滲ませる聡の瞳を覗き込む。
どうやら嘘ではないらしい。
「信じていいの?」
と聞くと、
「勿論!」
と速攻で返事が返って来た。
「じゃあ、なんで私からの連絡は既読スルーだったの?」
「それは…忙しくて。それにバイト中は、スマホは会社支給の持たされてたから…」
「仕事って、そんなに遅くまでかかるんだ?ヤラシイことしてるからなんじゃないの?」
と疑いの目を向けると、
「それは絶対ない!!」
とやっぱり速攻で返された。
「最近さ、指名されるのが増えたんだよ。平日は部活あるから、部活がない土日の午後とか 部活終わってからとかに会社から呼び出されてさ。『指名入ったから来て欲しい』ていわれるんだよ。何度か会ってると、飯奢ってくれたりプレゼント貰えたりするから断れなくなって。でもやっぱり気を使うからか、部屋戻ってくるとシャワー浴びたら即寝落ちしちゃって…スマホも見ずに朝が来るっていう生活してる。」