もしも叶うなら、私はもう一度この大空に恋をする。
ムカつきすぎて言い返す言葉が出てこなくて奇声を発してしまった。
変わったのは外見だけで、中身はあの時の意地悪なままだった。
一発殴ってやろうと腕を回して襲いかかるけど、簡単に頭を押さえられてしまった。
そして余裕な笑みを浮かべてあたしを見下ろす姿に怒りは頂点に。
「…雀いきなり走ってどうしたの……って青くん?」
「お前は真白?ちゅんすけとは違ってだいぶ大人っぽくなったな」
「あたしとは違ってってどういうこと!?」
あたしの言葉を無視してこいつは真白と話している。
相変わらずの意地悪だけど、こいつはあたしの前にまた現れた。
あたしの曇りがかった心の中が晴れて、心の奥に隠れていたあたしの初恋がまた動き出した。