もしも叶うなら、私はもう一度この大空に恋をする。



放課後。



「…な、なんで新学期早々こんな目に……!」



早川先生の話を聞いてなかったせいで本日の日直を任されてしまった。



せっかく授業がないから早く帰れると思ったのに。



「先生の話も聞かずに青くんのことを考えてる雀が悪い」と真白は言い残して先に帰った。



少しくらい手伝ってくれてもよくない?



そんな情が厚い人じゃないことは分かってたけどさ、少しは期待したんだよ。



しかも早く青のところに行って話がしたかったのに…
青、もう帰ったよねきっと。



日誌をしっかり書かないと早川先生はあの満面の笑みで書き直しを要求してくるから、しっかりと細かく感想を書いた。



あとは黒板を消して黒板消しを綺麗にすれば終わり。



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