もしも叶うなら、私はもう一度この大空に恋をする。
Sky.2 曇天
「…んー……あー……」
青と再会してから数週間が過ぎた。
再会すればすぐに消えると思ったモヤモヤは今もまだあたしの中に残っている。
青からいなくなった理由を教えてくれるわけでもなければ、あたしからもう一度聞くこともなかった。
聞かないでって薄い壁があるみたいで聞けない。
「何、バカになりすぎてついに言葉も話せなくなったわけ?」
机に伏せて唸るあたしに相変わらずの毒を吐く真白を無視した。
「そんなに唸り続けるならもう一回聞けばいいのに」
「それができたら今ごろ唸ってないよ……」
いきなりいなくなったのも突然あたしの前に現れたのも聞けるわけない。
小さい頃は何でも言い合って喧嘩してたはずなのに。