恋してる。
そして、やってきた、3年生引退前の大会。

一輝先輩は短距離走にでる。


先輩は自分の出番までロッカールームにいた。

あたしは、ノックをしてロッカールームに入った。

「あれ、桐生」

先輩は、あたしに告られるなんて思ってもないんだろうな。

あたしは大きく深呼吸をしてあの言葉を言った。
「…あたし、先輩のこと……ずっとずっと好きでした。た…大会…頑張って下さい!!!!」

言った!!!!

先輩は困っているような顔。

…あ、フられるんだな。あたしは思った。

そうだよね、あたしなんか…。

先輩はゆっくり口を開いた。

「ごめん。桐生のことは好きだけど、かわいい後輩って感じなんだ。ごめん。」

あたしは、泣く事も忘れていた。

「あ…アハハ。そうですよね。ごめんなさい。あたし…変なこと言って…あ…大会応援してます!!!じゃ」

あたしは、逃げるよに部屋をでた。

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