君影草は誠を乞う

そんな思いをよそに、
浪士たちの中の一人が、刀を抜いた。
それに続く様に、他の浪士たちも刀を抜く。

ああー、やっぱそうなるよね。

「この、大人をナメていやがるガキに、
大人の恐ろしさってのを教えてやる。」

「……。」

「ホラ!!どうした!?
恐怖で体が震えて動けないか?」

どうやら、何も言わず突っ立っつ姿を見て
浪士たちは、私が恐怖で動けなくなっていると、
勘違いしたようだ。

恐怖。恐怖か…

今日は何てついてない日なんだろう。
もう、厄日って言っても良い
あーもー平和的解決とか
なんかもうどうでもよくなってきた…
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