君影草は誠を乞う

「ええっと、ヨモギっと…あ、有った。
おじさん、このヨモギください。」

「へいよ!!毎度あり。」

「ん、ありがとう。」

私はあのまま市へと向かい、
お菊さんに言われたとうりヨモギを手に入れた。

「さて、お使いも済んだし帰るとするか。」

元来た道を引き返そうと辺りを見回すと、
道の角に人集りが出来ていることに気づく。

「なぁおじさんなんの騒ぎ?」

先程よもぎを買った店のおじさんに声を掛ける。

「…新撰組のせいさ…。」
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