君影草は誠を乞う

「…で、
何逃げようとしてるんですか、あなた。」

ギクッ

「いやぁ、
今なら行けるなぁって…あはは?」

冷静になった総司が
逃げようとしてる私に気づくと
ガシッと襟首を掴まれ引き寄せられる。

「近藤さん、土方さん、
こいつが一くんがこの前言っていたやつです。」

「…斎藤の剣を避けたってやつか……
しかも、不意打ちで。」

「ツ斎藤くんの剣を不意打ちで…。
そいつはたまげた。」

「え、えーと…えっへん?」
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