君影草は誠を乞う
「…それと…君、
新撰組に入るつもりはないかい?」
『はい??』
近藤さんの突然の爆弾発言で
思わず私と総司は
素っ頓狂な声を上げてしまった。
「えっちょっと近藤さん!!
なんでこんなどこの馬の骨とも知らない奴を
新撰組に勧誘してるんですか?!」
(誰か馬の骨じゃっ!!)
「でも話を聞く限りでは
齋藤君の居合いをかわしたそうじゃないか!!
いやぁ、そんな腕の立つ子持って
きっと親御さんも鼻が高いだろう。」
「……喜んでくれていると
いいんですけどね……。」
(ッおっとひさびさに思い出してしまった。)
いつの間にか口から溢れた
沈んだような声に驚いた。