君影草は誠を乞う
宿に泊まるお金もないので、
仕方なく、雨風だけでも防げる
河川の橋の元に行くことにした。
ーこれが最善の策だと信じて…
(でもどうやら、その選択を間違えたみたいだ…)
私は今目的通り、橋の元に行くために
河川の道を歩いている。
「おい、ガキ!!聞いてんのかよ!!」
浪士に絡まれながら…。
「……」
「おい!!聞いてんのかッて聞いてんだよ!!」
7人かぁ〜…ちょっと多いな。
あー!!!ホント、
今日ついてなさ過ぎじゃない!?
家が燃えて、金も、住処もなくなって
ちょっと買い出し行ってた時だから、
厚着してなくて、今、凍死しそうだし…
歩いてたら、浪士に絡まれるし。
ホント……
なんかもう、いっそのこと笑えてくる。