× × ──Grim Reaper──
「おい待てやぁ!九条ー!!!」
「あははっ、唯ってばどこか行こうとしてるー!」
ピタリと足を止める。
"九条"と"唯"
男達の会話から、ここでのボクの名前が聞こえた。
後ろを振り返ってみると、さっきボクの近くで騒いでいた人達がいた。
この人達が、ボクを呼んでる?
そういえば、昼休みだというのに教室内にはボクと男二人以外、誰も居ない。
いつもは誰かしら居るのに、何か不自然だった。