転生したので好きに生きようと思います!
藤城「なぁ、皆。ちょっと俺の話を聞いてくれないか?
昨日は自分たちの世界からこの異世界への召喚で少し頭が追いついていなかったが、
今、全員が揃っているこの時間帯に自分達のするべきことを決めておくべきだと思う。どうだ?」
生徒「おぉ!そうだな!!確かにこの世界に関しては俺たちは何も知らないんだ!一つや二つは決めておくべきだと俺も思うぜ!!」
生徒「「「「うん!」」」」
藤城「ありがとう。
それじゃあ、まず俺たちがやるべき事はこの世界の事について知る事だな…。
だからまずは、調べること。
その後は、…体力づくりだな!
後はレベルアップを目指すこと!」
ワァッ
皆、分かってないんだな…。
何故みんなはこの国の国王や王女が信頼できる人だと信じられるんだ?
召喚時に言っていた魔族の侵攻が嘘だったらどうすると言うのだ?
皆には悪いが、俺はついていけないな…。
生徒「「私達は藤城君についていくわ!!」」
藤城「!みんな…!」
俺はどうしてもこう言う雰囲気に入っていけないんだよな…。
スキル使っといて良かった。ホッ
いっそのこと俺一人だけ逃げようかな…。
面倒くさいし。
____________………………
生徒「訓練場って此処…かな?」
生徒「学校の校庭よりずっと広いなぁ!」
コツッコツッコツッ
「初めまして。勇者の皆様方。レティ騎士団団長のサラン・ミスレイと申します。こちらの者はレティ騎士団副団長のミラ・スイレイと申します」
生徒「「「「わぁ!カッコいい!」」」」
サラン「さて皆さん、今から訓練の説明をします。
約二ヶ月後に迷宮へ入っていただきます。」
「「ぇ!」」
藤城「すいません。二ヶ月後までに、その…我々は強くなれるのでしょうか?」
サラン「ハァッ…。むしろ我々が指導して強くなれないのであればそれは貴方方に原因があると私は考えますが…?」
藤城「!!」
サラン「私達は私達がレティ騎士団に入っている事に強く誇りを抱いています。なので、貴方方が訓練を乗り越えることができるのは当たり前だと私は思います。」
藤城「ピクッ!」
挑発に乗りすぎて、周りが見えていないな…。
大丈夫か?こんなのが勇者で…。
サラン「チラッ ジー、ジーー」
凄く目線を感じる。チラッ
うん、まぁ、見られてるのに自分が視線を向けたら目があるのも必然なわけで…。
っていやいや!俺は今《気配隠蔽》のスキル使いっぱなし、だったな。
まぁ、逃げても誰も気づかないだろうし…大丈夫だろう。
この国を出る前に国王とその娘と関係者を暗殺してから出ていくか。
心を読んだら凄く下らないことを考えているようだったし、団長を助けるために少し手助けをするか。