続・オトナになるまで待たないで
ゴウの話が入ってくるようで、入ってこない。


さっき思い出したことが、強烈すぎて。



でも、ちゃんと聞いてる顔しとかないと。

また心配するし。



でも、


あったね。



あったあった、そんなことが。

こんな生々しく思い出したことなんか、なかったんだけど。



金がからむと、ヤバいんだよ。

身内だって、ヤバい。

っていうか、身内が一番の『敵』になるんだ。



「また寝とるんちゃう?」

「この子ホンマ、なんとかせんと」


おっと!しまった。


「ハイッ行きましょう!」

と、ごまかしつつ立ち上がった。
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