続・オトナになるまで待たないで
反撃

きっかけ

ああ〜カニ美味しかったなぁ〜

二十歳になったからって、

あんな豪華なもの食べさせてもらって良かったのかなぁ〜?

と、浮かれていたのに、

忙しすぎ!

いつも金曜日は二人でキッチン回すのに、

今日に限って、私一人だし!


ゴウが声をかけてきた。


あ、水割りセットね!

え?ちがう?


「アレ、あるかもしれん」


思わず

「は?」

と間抜け面をさらした。


「昨日、言うてはったこと」


は?


言うだけ言って、

ゴウは去っていった。


は?

昨日、なんだって?


それどころじゃない。

さっさと作らないと!

なんでここで飯食おうとするんだよ~

食べてこいよ~~~~



と思いながら、キュウリを切る。


ちょっと太い?

ま、いいや。

太かろうと、細かろうと、

下ネタに使われるだけだし。



昨日、言ってたこと?

きのう………



そこで、ハッとなってゴウを見た。



ゴウもこっちを見た。

意味ありげに、目配せするとまた接客に戻った。

< 34 / 102 >

この作品をシェア

pagetop