続・オトナになるまで待たないで
食券を出したとたんに、もううどんが出てきた。
はやっ!
ていうか、うっす!
へ?
色が薄すぎない?
え、いいの?
いいのこれで?
醤油は自分で入れる方式?
だけど、誰もそんなことしてない。
恐る恐る口をつけた。
ああ。ちゃんと味ついてた!
美味しいじゃん。
へぇ。
修学旅行、大阪・京都・奈良だったんだよな。
ズルッ
ズルズルズル
ゴウが行かないっていうから、私も行かなかったけど。
ズルズルズル
積み立て金が返って来たことが嬉しかったなぁ。
ズルズルズ…
死ねなかった。
死ぬくらいなら、
誰かに助けを求めたら良いのにって、
人は言う。
だけど、
それは助ける気のない、
助ける必要のない立場だから、
言えることなんじゃないだろうか。
本当に私の立場を分かって、
その上で
助けられる人なんていたんだろうか。
落っこちる時は、あっという間なのに、
「落っこちる前に言ってよ」なんて、
そんな余裕があったら、落っこちない。
落っこちて、
落っこちて、
真っ暗な闇の中を
ただひたすら
「はよ食べなさいっ」
の声で我に返った。
やべ、箸止まってた。
でも私が言われたんじゃなかった。
5歳くらいの男の子とお母さんが、イラついたように話している。
「熱いねんもん、しゃーないやん」
「せやからゆうたやん!マクドにせんでええんか?って!」
「僕、お揚げが恋しかってん」
「アホか。どこに揚げが乗っとんねん!月見やんか!」
「月見しかよう知らん」
「ほんんんんんまワケのワカラン…!」
こ、こ、どもが、関西弁しゃべってる!
当たり前か。
そっかぁ、大阪では子供の頃から関西弁しゃべるのかぁ。
すごいなー、あのお母さん。
よく見たら、隣にもっと小さい子もいるし、
抱っこ紐の中に赤ちゃんもいるじゃん。
──お母さんはね 強くなきゃダメなの──
なんだっけ?
なんだっけ、それ?
はやっ!
ていうか、うっす!
へ?
色が薄すぎない?
え、いいの?
いいのこれで?
醤油は自分で入れる方式?
だけど、誰もそんなことしてない。
恐る恐る口をつけた。
ああ。ちゃんと味ついてた!
美味しいじゃん。
へぇ。
修学旅行、大阪・京都・奈良だったんだよな。
ズルッ
ズルズルズル
ゴウが行かないっていうから、私も行かなかったけど。
ズルズルズル
積み立て金が返って来たことが嬉しかったなぁ。
ズルズルズ…
死ねなかった。
死ぬくらいなら、
誰かに助けを求めたら良いのにって、
人は言う。
だけど、
それは助ける気のない、
助ける必要のない立場だから、
言えることなんじゃないだろうか。
本当に私の立場を分かって、
その上で
助けられる人なんていたんだろうか。
落っこちる時は、あっという間なのに、
「落っこちる前に言ってよ」なんて、
そんな余裕があったら、落っこちない。
落っこちて、
落っこちて、
真っ暗な闇の中を
ただひたすら
「はよ食べなさいっ」
の声で我に返った。
やべ、箸止まってた。
でも私が言われたんじゃなかった。
5歳くらいの男の子とお母さんが、イラついたように話している。
「熱いねんもん、しゃーないやん」
「せやからゆうたやん!マクドにせんでええんか?って!」
「僕、お揚げが恋しかってん」
「アホか。どこに揚げが乗っとんねん!月見やんか!」
「月見しかよう知らん」
「ほんんんんんまワケのワカラン…!」
こ、こ、どもが、関西弁しゃべってる!
当たり前か。
そっかぁ、大阪では子供の頃から関西弁しゃべるのかぁ。
すごいなー、あのお母さん。
よく見たら、隣にもっと小さい子もいるし、
抱っこ紐の中に赤ちゃんもいるじゃん。
──お母さんはね 強くなきゃダメなの──
なんだっけ?
なんだっけ、それ?