続・オトナになるまで待たないで
忙しさも落ち着いた、ゴルデンウィーク明けの日。

ゴウがタイへ向かうのをユキエさんと、

空港まで見送りに行った。


ユキエさんは、

「荷物が多すぎるわぁ。そんな持ち込めるん?」

と心配しつつ、まだ何かを買い与えようとしている。


海苔なんかいる?

ご飯があるか分からないのに。

まぁいいや。


だんだんと、ゴウが無口になっていく。

心細くなってる。

ここは私の出番じゃない。


「お母さんと二人でゆっくりして」

と、その場を離れた。


優雅に天井を飛ぶ大きな飛行機を眺めてから、

スカイデッキに移動した。


しばらくすると、ユキエさんがやって来た。


「あの飛行機ちゃうかなぁ」

と、ユキエさんが指さした。

ここから見ると、小さく見える。

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