嘘はもう、
手を振って降りると電車の中から吉田くんが笑顔で手を振り返してくれた。
そのまま電車は動いて行った。
改札をでると風が吹いた。
少し寒い風。
だけど寒くはなかった。
背中にかかっている吉田くんのカーディガンがあるからだ。
降りる前に返そうとしたけれど、降りてからが寒いんだから着てなよ、と言われた。
今日初めて話したみんなの注目の的の学校一のイケメンに親切にしてもらってカーディガンも貸してもらって…こんな急展開ある?
「夢みたい…」
私は駅から徒歩5分の家まで歩き出した。
そのまま電車は動いて行った。
改札をでると風が吹いた。
少し寒い風。
だけど寒くはなかった。
背中にかかっている吉田くんのカーディガンがあるからだ。
降りる前に返そうとしたけれど、降りてからが寒いんだから着てなよ、と言われた。
今日初めて話したみんなの注目の的の学校一のイケメンに親切にしてもらってカーディガンも貸してもらって…こんな急展開ある?
「夢みたい…」
私は駅から徒歩5分の家まで歩き出した。