嘘はもう、
隼斗の4組と私の5組はどちらもお化け屋敷を計画しており、クラスか隣ということを利用して2クラス合同のお化け屋敷を作ろということになったのだ。
隣でお化け屋敷をそれぞれ作るなら規模を大きくしたい、という5組の文化祭委員の希望が叶った2クラス合同お化け屋敷。
売上や人気をクラスで競うこの学校の風習を覆す新しいアイディアとしてかなりの注目を集めている。
そんな中、私はジャンケンで負けてしまい買い出し係になってしまった。
一緒に買い出しに行くはずの同じクラスの女の子が盲腸で入院…というまさかの自体が起こり、準備が始まるやいなや1人で行くことになってしまった。
「1人で行くのか…」
心配や心細さを感じる私に対してクラスメイトは、
「え?大浦さん、1人じゃないよ!」
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