嘘はもう、

「どこがいいかな〜」
私は携帯を取り出して調べ始めた。
せっかく誘ってくれたんだし、場所の案はちゃんと出したい。
私自身、どこかに行こうとなれば任せっきりは嫌な方で、出来れば一緒に意見を出し合って決めたい派なのだ。
「俺も探そ」
隼斗も携帯を取り出して探し始めた。
「…あ、イルミネーションかあ」
画像が綺麗で思わず口に出た。
隼斗は、ん？と言って私の携帯を覗き込む。
その瞬間に近くなって隼斗の髪の毛が私の顔に触った。
それだけでドキンと私の心臓は音をたてる。
「すげぇ、綺麗」