嘘はもう、
これこそ耐えれないよ!
私の頭の後ろに手が回った。
ゆっくりと顔を上げると目が合い、そのまま距離は縮まっていく。
その瞬間。少し冷たい隼斗の唇が私の唇に押し当てられた。
そして軽いリップ音をたてて離れた。
イマイチ状況が理解出来ずにただぼーっとする。
両手で顔を覆われ、クイッと上を見させられる。
「琴華、可愛い」
隼斗は優しく微笑んだ後に私の頭を撫でた。
えっ…!?待って待って待って待って!
私は状況をやっと理解し、大赤面した。
熱が顔に集まるのが分かる。
どんな顔をしていいかも分からずに下を向いた。
すると隼斗はすごくびっくりした顔をして、
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