嘘はもう、
の姿があった。
ひえええ、私、あんなイケメンと上手く話せるかな?
「まあまあ!頑張ってよ大浦さん!」
ぽんっと背中を押されて1歩前に出た。
それに気づいたのか吉田くんがこちらを見た。
綺麗な目が私と合った瞬間にドキっと胸が鳴った。
私、こんなんで大丈夫かな?
もう今から買い出しに行かないといけない。
ということは話しかけないといけない訳で…。
慌てて逸らしてしまった目線を吉田くんに戻した。
すると、
「えっと、大浦さん…だよね?」
えっ!?な、名前。
「俺、吉田隼斗です!買い出し係!」
自己紹介なんてされなくても存じております。
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