breath
これぐらい食べないと……とは思うんだけど、急にゲップが出ちゃって食べれない。

私……ストレスに弱いんだ……シュンとしてしまう

「私は、虐めているわけじゃない。味方なの。味方を怖がってどうするの?」

辛口だけど、私のことを思っていてくれるのは、よくわかる

「美奈子せんぱーい」

ウルウルしながら名前を呼ぶと、ヨシヨシって頭を撫でてくれる

「最悪、さっさと籍入れて結婚退職したらいいんだから、大丈夫だよ。私からも高宮に言っておくから」

慰めるように、優しい言葉を言ってくれる

「えっ……結婚……」

突然、現実を突きつけられまた固まってしまう

「ホント世間知らずなんだから……。高宮も、そんなスレてないところが好きなんだよね。」

私の知らない樹さんの本音を教えてもらい嬉しかった。

昼食は時間はかかったけど、なんとか全部食べることができた。気持ちの起伏で食が細くなるのを治さなければ……

守られてばかりではなく、強くなる。そうしないと樹さんの婚約者としてやっていけないと改めて思った。
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