breath
言われてみたら専務の言うとおりだ。

例え、母親同士が友達だったとしても結婚するのは私。

当人の私に重要事項を話していないなんて……しかも私達は同じ会社

それぐらいの説明があってもいいんじゃない?って思うのはおかしいことだろうか?

「樹はツメが甘いからな」

ボソッと呟く専務

「樹も一族の中では、れっきとした跡取り候補だ。こんな些細なミスを犯すようだったら、この先が思いやられる」

えっ、樹さんって会社の中で重要な人だったの。全然知らなかった

「すいません。何も知らなくて。でも樹さんは名字が違いますよね」
「樹の母親は、僕の父の妹。名字は違うけど、直系で正真正銘の跡取り候補。樹の父親もこの会社の取締役だということは、もちろん知ってるよね?」

私は首を横に振る

私は、突きつけられる現実にボーゼンとするしかなかった。話があまりにも大きすぎて……

そうこうしているうちに、ノックの音がして、お料理が運ばれてきた。
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