breath
私の母が持っているよりも大きなダイヤモンドの指輪

「これって……」

今さっきまで、別れを言われるかもしれないしれないという不安と戦っていた私だったので、このサプライズに驚き、目から涙が溢れ出た

これが……嬉し泣きなんだ……

実は、初めての体験で嬉しすぎ……幸せすぎです

「ありがとうございます……」

樹さんはキョトンと私の方を見てる……でも、もうこれ以上どうアクションしていいかわからない

「明日美……」
「ーーーはい……」

名前を呼ばれ、彼の瞳の奥を見つめる

彼の視線がゾクゾクするくらい熱く、私を見ているから、すごく照れてしまう

「ーーー僕と結婚して下さい」

「ーーーーーー」

えっ、えっ、えっーーーーーーー

指輪をもらった時、ちょっと予感を感じたけど、実際言葉にして聞くとスゴく嬉しい

でも、私なんかで良いのかな?

「樹さん……私なんかでいいんですか?」

「明日美としか結婚したくないんだ」

って優しい言葉をくれる
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