breath
プレゼントを受け取った樹さん

ニコニコしていて嬉しそう

「開けていい?」

と私に断りを入れ、包装を開ける

出てきたのは、ブランド物のネクタイ

「ありがとう。勝負ネクタイにするよ」
「勝負ネクタイ?」

不思議そうに尋ねる私にクスッと笑う樹さん

「大切な商談につけて行く。明日美が近くで支えてくれると思うと頑張れるよ」

えっ……そんな事を言われると、嬉しいじゃないですかぁーーーー

嬉しすぎて、顔がほころびまくっている

「そんな事を言われると、嬉しいです」


ーーーそんな、ラブラブな食事の時間はあっという間に過ぎてしまった

明日は仕事、今日は帰らなければいけない

寂しいな……

ホテルを出てから、ずっと樹さんは私と手を繋いでいてくれる

たぶん……実家まで送ろうとしているんだろうな……なんて思うと、すごく悲しい

「樹さん……これから樹さんのマンションに行っていいですか?」
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