breath
その声は中学生の時の友達で、クラブも同じだった西川栞だ

彼女はお参りが終わった後で、私の所に来てくれた

「おめでとー久しぶり」

って笑顔な彼女に対して、盛り上がる私達

栞がチラッて樹さんの方を見る

「あれっ……?高宮先輩どうしたんですか?」
「えっ、栞知ってるの?」

栞は当然よ…的な表情をして私を見た

「何言ってるの、剣道部の先輩で、私とは近所なの」
「ああ」

あっ……そうなんだ、知らなかったのは私だけなんだ……

「何で二人で一緒にいるの……?あっ、同じ会社か」

ここで結婚するって言っていいのかな……まだ早いかしら……なんて言うのを躊躇っていると

「俺、明日美と結婚するんだ」

樹さんが嬉しそうに報告をする

「えぇぇぇぇーーーーそうなの。美男美女カップルだねーー。おめでとうーー」

驚いてくれたものの、喜んでくれた

実は地元の友達に言うのは栞が第一号

急な展開なので誰にも話せていない状態だ
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