breath
「高宮主任と一緒に住むなんて会社にバレたら私」
「会社なら大丈夫。事故の日に渡辺課長に言っておいたから」
アカの他人が、しかも独身の異性。事情があるにしても、一つ屋根の下なんて会社公認ができるはずがない
「そんな簡単に認められるものなのですか?」
「婚約者だと言ったら、事情も事情だし良いって」
周りをみわたと、両親とお母様がウンウンって頷いている
「会社に嘘をつくのはいけないと思う」
「嘘?」
「婚約者ってことですよ」
ま周囲を見渡すと固まっている私以外の3人
「言ってなかったの?」
驚きのお母様
コクンと頷く母
「その時期が来たら言おうとは思ってたんだけど」
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