breath
11
専務のお優しい言葉もあり、次の日から仕事に行っている

あの後、仕事に行く条件として【食べること】を専務に言われた

「食べれないのなら来なくて良い」とキツイ言葉も頂く

それから事が解決するまで、樹さんとは接触してはいけないとまで……

実際、この精神状態で会うのはハードルが高いのは事実で、飛び越える勇気もない

秘書という仕事柄、階下に行く事はできない

いつも専務室の片隅にデスクを構えている私

いつも同じ空間に専務か秘書室長の溝口さんがいるので、もしかして監視されている？……と思う今日この頃

昨日、専務が言っていた通り守られていると思うことが多々あり、今まで気づかなかった鈍感な私。本当に申し訳なく思っている

仕事場にいると去年末と同じ空気が流れていて

お正月の起こった藤崎さん突撃事件の事がウソのように思える

そんな時間の流れ方

そのうち真実がわかれば全てが崩壊してしまう不安は募るばかり
< 300 / 657 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop