breath

一体、何？
と思ったけどそれ以上は聞けない。赤の他人の私がそこまで高宮主任の中まで踏み込んではいけない
それにこれから私達は同じ空間で生活をする
最初の日から気まずい雰囲気は流石に作れない。なんて思っていると携帯の着信音が鳴る
私ではなく主任の携帯の着信音
私を包んでいた腕が離れ着信に出る主任
「今帰ったとこ。実家に行っていた。今から？ダメ。人がいる。じゃあ
友達？彼女？と思わせる内容の電話。
その時は何も思わなかった
『ピピピピピッお風呂が沸きました』という音が家中に響き渡る
電話が終わった主任が私の方に来てお風呂に案内する
「お風呂はココ、トイレはこっちね」
お風呂の扉を開き、バスタオルの入っている場所を教えてくれた