breath
何となく今、一緒にいるこの空間がほっこり心地良く感じてしまう

ここ二年、ずっと孤独だったから

「明日美、何もしないから昔みたいに一緒に寝ようか」

って言う樹さん

私は上目遣いで彼を見るけど、ドキドキ動悸が鳴り止まない

でも、樹さんの優しい表情を見ると断ることもできなく、仕方なく一緒に寝る事にした

樹さんの寝ていたベッドはシングルで、私の部屋の物はダブルベッド

ちなみのこれも加藤家の据え置きの物で、私の私物ではない

私の部屋に入ってきた樹さんは

「明日美、ここで寝てるの?」

ダブルベッドで驚いている様子

事情を話すと、納得はしてくれたようだけど……このベッドでは寝たくなさそうな感じ

「明日美、一つ聞いていい?」

「いいですよ」

「あの……匠さんと……ここで一緒に寝た?」

申し訳なさそうに聞くけど……核心に迫ってます

やはり私の【社長の愛人】の噂のせいだよね……
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