breath
重なる唇の隙間から、吐息に声をのせて言葉にする

私の本心

二年前に封印された気持ちが溢れ出てよみがえる

そんな私の気持ちに触れた樹さん

深く……

深く……

私の口内に入り、私に快楽を与えてくれる

彼が私を求めてくれているのがわかる

私も……彼が欲しい……

一つになりたいと思った

たぶん、樹さんのスイッチが入った思う

彼の私に巻き付いていた腕が離れ、私の身体を愛撫しだした

「明日美……抱いて良い?……明日美が欲しい」

私の真っ直ぐ見ながら言う樹さん

これが貴方の本心だよね

信じて良い?

いろんな気持ちが、私の中で錯綜している

「私は……樹さんを信じても良いですか?」

私達は再会してまだ数日、過去の件があるから、まだ新たな信頼関係は築けていない

そんな環境で、身を捧げて良いの?

ーーー戸惑っている自分もいる

樹さんはそんな私を、いつもの優しい微笑みで迎えようとしている
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