breath
買い物が終わり、マンションの帰宅する

駐車場に車を置くと、私は2階、樹さんは10階に向かうはずなんですが……なぜか私について来ます

「樹さん、帰らないんですか?後で、食事を持って10階に伺いますよ」

そういう私の右手を繋いで

「匠さん、今日は遅いだろう?だから、それまで一緒にいたい」

ニコって私に微笑み一緒に部屋に入る

樹さんはソファーに向かい、私は部屋着に着替えようと寝室に向かう

服を脱いだ瞬間、カチャってドアが開く

ドアの向こうには樹さんの姿

ーーー絶対、確信犯だ

そう思った瞬間、樹さんは下着姿の私を抱きしめ、ベッドに押し倒す

彼は唇を強引に押し付け、下着の中に手を運び、執拗に指で私の感じる部分を指で弄ぶ

「んっ……」

樹さんが私の部屋について来た時から、こうなる事はわかっていた

なぜ拒まなかったんだろう?

前田さんの陰に怯えている私

自分の身体でしか、彼を繋ぎとめることしかできない
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