breath
強がっていた自分もこの苦しい二年間を闘っていた大切な存在で、樹さんが戻って来たからって否定することはできない
私の中にある葛藤
今の私には相談する相手がいない
それも悲しい現実
二年前までは同期や先輩等相談する人はいた
でも会社関係は社長の秘書になってからは必然的に関われなくなり、友達も樹さんや病気の事があったから縁遠いものになっている
私って孤独だったんだ
わかっていたけど、今まで考える事を避けていた
いや、避けるしかなかった
そんな事を考えていると苦しい思いと共に涙が溢れる
こんな顔を樹さんになんか見せられない
私は慌てて樹さんの部屋を出て自分の寝室に駆け込む
隣の部屋にいる樹さんに聞かれたら困るので布団をかぶり声を殺して泣いた
苦しい思いを吐き出すかのように・・・
時間が過ぎたのはわかるけど、どれぐらい経ったかはわからないくらい時間の感覚がない私
鏡に映る私は泣きすぎて目が腫れていて、化粧も剥がれて悲惨な状態
そういえば樹さんと一緒に住んでいるんだ
一人暮らしなら適当に済ませられるのに同居人がいるということはこんなに窮屈な物だと改めて実感
そっとバスルームに向かおうとリビングに入るとソファーに座り新聞を読んでいる樹さんの姿が
これはヤバい・・・
取りあえずメークだけでも落とさなければ、下を向きながら洗面所に向かおうとリビングに足を踏み入れた瞬間、腕を掴まれる
樹さんは不様な私の顔を見たようで
「明日美、泣いた?」
と聞き私の身体を自分の胸に引き寄せる
私は返事なんてできる訳もなく、樹さんの胸に顔を埋めながら心臓の音を聴いている
私の中にある葛藤
今の私には相談する相手がいない
それも悲しい現実
二年前までは同期や先輩等相談する人はいた
でも会社関係は社長の秘書になってからは必然的に関われなくなり、友達も樹さんや病気の事があったから縁遠いものになっている
私って孤独だったんだ
わかっていたけど、今まで考える事を避けていた
いや、避けるしかなかった
そんな事を考えていると苦しい思いと共に涙が溢れる
こんな顔を樹さんになんか見せられない
私は慌てて樹さんの部屋を出て自分の寝室に駆け込む
隣の部屋にいる樹さんに聞かれたら困るので布団をかぶり声を殺して泣いた
苦しい思いを吐き出すかのように・・・
時間が過ぎたのはわかるけど、どれぐらい経ったかはわからないくらい時間の感覚がない私
鏡に映る私は泣きすぎて目が腫れていて、化粧も剥がれて悲惨な状態
そういえば樹さんと一緒に住んでいるんだ
一人暮らしなら適当に済ませられるのに同居人がいるということはこんなに窮屈な物だと改めて実感
そっとバスルームに向かおうとリビングに入るとソファーに座り新聞を読んでいる樹さんの姿が
これはヤバい・・・
取りあえずメークだけでも落とさなければ、下を向きながら洗面所に向かおうとリビングに足を踏み入れた瞬間、腕を掴まれる
樹さんは不様な私の顔を見たようで
「明日美、泣いた?」
と聞き私の身体を自分の胸に引き寄せる
私は返事なんてできる訳もなく、樹さんの胸に顔を埋めながら心臓の音を聴いている