breath
次の日の朝
入院準備をして病院に向かう
樹さんと二人で行くものだと思っていたのになぜか社長もついて来る
社長が車を出してくれるのですが癖で助手席に乗ろうとすると後ろに座るように言われる
後部座席に座る私の隣に樹さんが座ろうとドアに手をかけたけど、助手席に座るように促されてふてくしている
「樹、子供じみた事するな」
社長に注意されてしぶしぶ助手席に向かう樹さん可愛い
病院に向かう時間ずっと樹さんと社長は仕事の話をしていた
社長は子会社売却を決断したようだ
私に対する嫌がらせ不審な郵便が届いたのは個人情報が漏れていたから
私の人事ファイルを見た人がいるらしい
人事ファイルは個人情報なので守られていて見るためには一部の人しか知らないセキュリティコードがある
犯人はそれを使用して過去に私が休職した病名私の住所を手に入れたらしい
病院に到着をすると両親となぜか樹さんのお母様もいる
社長は私の両親とお母様の元に行き事情を説明しに行き、私は樹さんと待合室で座って呼ばれるのを待つ
その間も樹さんは私の手を握っていた
私の不安を和らげる為?
帰国してからずっと私に優しすぎる樹さん
主治医の田村先生の計らいで待ち時間も少なく診察室に通され、家族である両親と樹さんが診察室に入る
鬱病の再発と急激な体重減少でしばらく入院することになる
入院準備はしてきたが実際決定すると複雑な気分
入院前の検査をして病棟に向かうと通された部屋は特別室
部屋代、いくらかかるの?
絶対高額になるはず
「私大部屋で・・・」
って両親に伝えると
「樹君がね仕事が終わってからここに泊まって看病するんだって」
母がニコニコして言う
この部屋はバストイレ付きで泊まるのは可能
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