breath
目が覚めたのは、夕方を回ったとこ
ここは樹さんの実家で、さて私はどうしたら良いんだろう?
と考えていたらそっとドアの向こうから覗く樹さんの顔が見える
「起きてたんだ」
「身体はどう?」
「まあ、それなりに」
どう答えて良いのかわからず、差し支えのない答え
この病気は薬を飲んでひたすら眠るしかないのだから
「体調が良かったら散歩にでも行かない?」
「散歩ですか?」
少したじろぐ私に樹さんは「ちょっと待って」と部屋から出て行った
そして数分後
真っ白な固まりを持って戻ってくる
モソモソと動くその物体
黒い瞳が怯えるように私の顔を見る
「可愛い」
って言葉が笑顔とともに出た
樹さんの手の中には子犬のマルチーズかいる
「久しぶりに笑ったね」
樹さんは嬉しそうにマルチーズを私に渡す
知らない私に抱っこされて不安なのだろうか?
怯えた顔をしている
「名前は?」
「ハル」
「ハルちゃんヨロシクね」
子犬の頭に軽くキスをすると
「ハルだけズルイ。俺、ずっと我慢しているのに」
いい年してヤキモチ焼きますか?
そんな彼がカワイイと思ってしまう
その反応にどう答えて良いかわからず笑ってごまかした
その後、二人とハルちゃんと散歩に行くけど入院していた5日間寝たきり状態だったので足が退化しているのか距離が歩けない
すぐ疲れるし心臓もドキドキ
ハルちゃんはカワイイけどついて行けない自分にヤキモキ
樹さんはそんな私に気づいたのか「帰ろう」と言ってくれる
5分も歩けななかった
ショックでたまらない
ここは樹さんの実家で、さて私はどうしたら良いんだろう?
と考えていたらそっとドアの向こうから覗く樹さんの顔が見える
「起きてたんだ」
「身体はどう?」
「まあ、それなりに」
どう答えて良いのかわからず、差し支えのない答え
この病気は薬を飲んでひたすら眠るしかないのだから
「体調が良かったら散歩にでも行かない?」
「散歩ですか?」
少したじろぐ私に樹さんは「ちょっと待って」と部屋から出て行った
そして数分後
真っ白な固まりを持って戻ってくる
モソモソと動くその物体
黒い瞳が怯えるように私の顔を見る
「可愛い」
って言葉が笑顔とともに出た
樹さんの手の中には子犬のマルチーズかいる
「久しぶりに笑ったね」
樹さんは嬉しそうにマルチーズを私に渡す
知らない私に抱っこされて不安なのだろうか?
怯えた顔をしている
「名前は?」
「ハル」
「ハルちゃんヨロシクね」
子犬の頭に軽くキスをすると
「ハルだけズルイ。俺、ずっと我慢しているのに」
いい年してヤキモチ焼きますか?
そんな彼がカワイイと思ってしまう
その反応にどう答えて良いかわからず笑ってごまかした
その後、二人とハルちゃんと散歩に行くけど入院していた5日間寝たきり状態だったので足が退化しているのか距離が歩けない
すぐ疲れるし心臓もドキドキ
ハルちゃんはカワイイけどついて行けない自分にヤキモキ
樹さんはそんな私に気づいたのか「帰ろう」と言ってくれる
5分も歩けななかった
ショックでたまらない