breath

私から見ると樹に見下ろされている状態
彼の目には私しか映っていない
｢愛してるよ｣
言葉からも愛おしく私を撫でる手からも愛されているのがわかる
これが幸せなんだ
このまま全てを捨てて樹と結婚したら私は幸せになれるだろう
会社に束縛されることもなく人間関係の摩擦もない
不安が１つ
あんな事があったから、あの子会社があるあの地には戻りたくない
おそらく将来を嘱望される樹は子会社の売却の交渉にも関わっているから売却完了まではあちらで仕事をして、本社には戻ってこないだろう
たぶん1～2年はかかるはず
私はあの地に戻れないし住めない
ということは、私には逃げる道がない
抱かれながらそんな事を考えていると、悲しくなって目からうっすら涙が
樹はその涙を見て｢大丈夫？｣って心配してくれるけど、私は首を横に振るしかできない
｢樹｣
思いが錯綜して名前を呼ぶだけで精一杯な私に、樹は沢山の快楽を与えてくれる
私は何も考えなえないよう行為に集中
樹は私の全身を味わい、身体の至るところに花を刻む
見えないけど、強く吸われる微かな痛みで彼の行為がわかる
いつかは消えるかもしれないこの印を彼はどんな気持ちでつけているのだろうか？
彼の欲望は渇くことなく私にぶつける
久しぶりに抱く私をに手加減をせず、全身の快楽で悶えている私を征服することで喜びを得ているように私の目から彼はそう映る
彼の指が優しく私の秘部に到達した時、頭の中は何も考えられない状態た
彼から与えられる刺激で蜜が限りがないと思えるぐらい溢れる
私の身体はもう彼無しでは生きれないくらい従順で
外からも
中からも
彼が私の中に侵入し繋がった時はもう彼無しでは生きれないと思った