breath
「そしてあんな手紙が来て入院だろう?高宮社長に明日美の事に関してはお払い箱になったって訳」
「お払い箱ですか」
「次の10月1日付で私も本社に異動だ。売却も決まった事だしね」
「明日美も本社に異動だし私の秘書にと人事に打診したけれど断られた」
私はそんな話聞いていない
樹からは「総務に異動になった」としか
「これからも社長の下で働きたいです」
「私もそれを願っているが高宮社長が拒否というか妨害してくる。そして自分の秘書として欲しいと言っているとか」
「絶対無理!役不足です」
「こういう背景がある中、樹は何をしたのかな?」
社長は核心を突いてくる
私が入院している間にこんな話になっていて、高宮家の人達は私の事を考えて動いている。それで樹さんの今回の行動?理解できない
樹さんに連絡が取れないこと、部屋が荒れていてベッドに女性物の香水の匂いがしたこと、ピアスが忘れていたことを社長に言う
「実は樹が中国に行ったのは知っていたが、何をしに行ったのかは知らない。売却が決定した段階でその件は本社の担当になった。私は会社を統括するのが仕事で売却には一切関わっていない」
もしかしたら社長が知っていたらと思っていたけど残念ながらそう思い通りにはいかない
下を向いて一生懸命涙をこらえる
社長はそんな私を哀れに思ったのだろう
私のソファーの隣に座り私を抱き寄せる
ただ胸を貸してくれただけ
私はその程度にしか思ってなかった
「お払い箱ですか」
「次の10月1日付で私も本社に異動だ。売却も決まった事だしね」
「明日美も本社に異動だし私の秘書にと人事に打診したけれど断られた」
私はそんな話聞いていない
樹からは「総務に異動になった」としか
「これからも社長の下で働きたいです」
「私もそれを願っているが高宮社長が拒否というか妨害してくる。そして自分の秘書として欲しいと言っているとか」
「絶対無理!役不足です」
「こういう背景がある中、樹は何をしたのかな?」
社長は核心を突いてくる
私が入院している間にこんな話になっていて、高宮家の人達は私の事を考えて動いている。それで樹さんの今回の行動?理解できない
樹さんに連絡が取れないこと、部屋が荒れていてベッドに女性物の香水の匂いがしたこと、ピアスが忘れていたことを社長に言う
「実は樹が中国に行ったのは知っていたが、何をしに行ったのかは知らない。売却が決定した段階でその件は本社の担当になった。私は会社を統括するのが仕事で売却には一切関わっていない」
もしかしたら社長が知っていたらと思っていたけど残念ながらそう思い通りにはいかない
下を向いて一生懸命涙をこらえる
社長はそんな私を哀れに思ったのだろう
私のソファーの隣に座り私を抱き寄せる
ただ胸を貸してくれただけ
私はその程度にしか思ってなかった