breath
頭が真っ白
一体何がしたいの?
「人聞きが悪い。食事中で席を外しているってお父さんに言うと納得していたよ」
「何時頃迎えに来るって言ってました?」
「今日は来ない。明日送ると言ったら納得したよ」
言葉が出ない
思いっきり社長のペース
彼は自分のペースに持って行く事に長けている
こうなったら何もできない
「食事の準備をする間にシャワーを浴びてくる?」
「着ていた服を出して下さい!」
強い口調で言い返す
社長は首を横に振り唇で私の次の言葉を遮る
私は抵抗はしない
そうするとまた社長私に手を出すのスイッチを押しかねないから
これ以上何も起こさせないように穏やかにここから去りたい
「そのままでいいんじゃない?」
「バスローブって事ですか?」
「と家飲みをしようと思って惣菜とかつまみを買ってきた。樹が帰ってきたら会わしてもらえないから」
何を言っているのかわからない
私は社長の元部下で同じ勤務地に転勤する。社長の下では働けないど、会おうと思えばいつでも会える
「樹や高宮夫妻は私を警戒している。明日美を取られたくないからね」
「取られる?」
「明日美に対して愛情があるのがバレているから」
樹やご両親の私に対する行動が社長を意識し・・・と言われてみれば頷いてしまう事も多々ある
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