breath
なれないだろうだとは思った
お母さんが言っているのはもっともかもしれない
でも、私はお母さんを認めることはできない
「無理!明日美だってそう思っているでしょう」
図星
でも私にもプライドがある
絶対認めない!
「思ってない!情報がわかれば自分なりに解決してたわ」
「本当?」
私は首を縦に振る、急にお母さんは笑い出す
失礼すぎませんか?
親だからって普通、怒っている娘を前にして笑いませんよ
「無理無理!実際そうだったじゃない。貴方は昔から一人じゃ何もできない。絶対誰かに助けてもらう。二年前も樹くんがいなくなって専務さんに助けてもらってたじゃない。例え情報を知
り得たとしても貴方は何もしない。たぶん現実を知ってメソメソしてたに違いない」
確かに専務は私に助け舟を出し私はそれに乗った
いなくなった樹の動向を知る為
現実私は彼の人脈を頼り私は全く動かない
お母さんの言っていることは間違いではない
「だから言わなかったの。どうせ自分で解決できないのなら、強制的に次に進めば良いのだから」
お母さんはもっとものように話を続ける
「私はね生きている中で縁ていうものがあると思っている。どんなに好きでも縁がなければ結ばれることはない。永遠子がそうだった」
「それってお母様とお父さんのこと?」
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