breath
「私ね隆弘くんと幼なじみなの」
「知らなかった」
「社長は隆弘くんに取締役の就任を打診しているのよ。何度もしてるけど断られているみたい」
「そうなんですか」
「家庭と仕事があるからね。奥さんも反対しているから、こっちには帰れないって」
その日は父が祖父のスペースで泊まるので私も一緒の部屋で寝た
ここに来た当時の私より元気になっていたので安心したと
そして帰国した樹に会ったけど、ここにいることは話していない
樹が母のところに行くのは想定内だったけど、父には。意外だと思う
「明日美は本当にそれで良いのか?」
「いいも何も。全てを投げだして逃げたのよ。もう戻れるなんて思っていない」
「樹くんはそう思っていないのかもしれない。納得いかない感じだったよ」
樹の困った表情が頭に浮かぶ
「それより、お父さんはこの会社の筆頭株主だったんだね?私、全然知らなかった」
「名前だけだよ」
父は軽く笑う
他人を入れたくない祖父から贈与されたもの
配当金とかは使わないでこの会社のために貯めて増資の時に使うとか
「知らなかった」
「社長は隆弘くんに取締役の就任を打診しているのよ。何度もしてるけど断られているみたい」
「そうなんですか」
「家庭と仕事があるからね。奥さんも反対しているから、こっちには帰れないって」
その日は父が祖父のスペースで泊まるので私も一緒の部屋で寝た
ここに来た当時の私より元気になっていたので安心したと
そして帰国した樹に会ったけど、ここにいることは話していない
樹が母のところに行くのは想定内だったけど、父には。意外だと思う
「明日美は本当にそれで良いのか?」
「いいも何も。全てを投げだして逃げたのよ。もう戻れるなんて思っていない」
「樹くんはそう思っていないのかもしれない。納得いかない感じだったよ」
樹の困った表情が頭に浮かぶ
「それより、お父さんはこの会社の筆頭株主だったんだね?私、全然知らなかった」
「名前だけだよ」
父は軽く笑う
他人を入れたくない祖父から贈与されたもの
配当金とかは使わないでこの会社のために貯めて増資の時に使うとか