breath
年末の怒涛の繁忙期の中、携帯に着信が入る
相手は元会社の同期で親友の亜美
気づいたのは寝る前で遅い時間で申し訳なかったけど、すぐに電話をしたら出てくれた
今週末、京都に旅行に来るから夕食でも一緒にどうかという内容
「誰と来るの?」
「山下さん」
「えぇー付き合ってるの?」
「うん」
「いつから?」 
「先週ぐらいから」
私がいなくなってもまだ繋がりがあった二人
きっかけは私と樹の関係を亜美が話たら、山下さんがショックを受けたのを慰さめた事とか
「頑張ったね」 
「明日美はどう?」 
とりあえずコネだけど働き先が見つかったこと
来ても良いけど、山下さんには私の居場所を樹に言わないように口止めするように念を押した
< 609 / 657 >

この作品をシェア

pagetop