breath
仕事に行くと伯父さんに会議室に呼ばれる
私の顔を見るとすぐ｢おめでとう！｣と言われ樹の事を好青年だとすごく褒めてくれて、私を迎えに来る時にはおじいちゃんにも会ってもらえと
仕事を辞めることにはお咎めもなく、私を働かせたのもおじいちゃんがどうしても私が店頭に立つ姿を見たかったから
孫の中で唯一の女の子の私が目の中に入れても痛くないほど可愛くて、１ケ月もおじいちゃんの側にいてくれてありがとうと言われた
何となくお父さんさんに仕組まれた感があるのは気のせいだろうか？
傍から見れば樹との結婚が決まっていた私が会社を寿退社をして、暇な時間を利用しておじいちゃんに合いに来て店も手伝ったようにも見える
実際、繁忙期とはいえ人はいるから樹が迎えに来た時に、一緒に帰って良いと言われ
こんな私の働き方は社会人失格だと改めて思った

私の新しい連絡先は樹に知られる事になり、毎日マメに連絡をくれる
以前、住んでいた社宅をまた利用できるようになったこと
家具とかは据置だから、京都から直接そこに住めること
私のお父さんには、すぐにでも入籍する旨を伝えたから書類を用意しておくこと
忙しいのに、仕事をしながら私を迎える準備をしている樹に頭が下がる
樹も私に気を使ってか一言も私のお母さんの話はしない
お母さんに会わないでお嫁に行くのは気が引けるけど、仕方がないかなとも思っている
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