breath

もうこれ以上彼に刃向かうこともできない。今の私は彼に対して手も足も出ない守られるだけの存在。
「じゃあ、買い物に行こう。その前にこっちに来て」
連れてこられたのは、洗面所の前
彼女の物と思われる歯ブラシとボディーソープなどをゴミ袋に入れる
「これは過去の事だから。不安な思いをさせてごめん。俺は明日美との未来を歩みたい」
と言い軽く私を抱きしめる
その後車で近くの大型ショッピングモールに行く
樹さんの左手は私の右手を繋ぐ
しかも恋人繋ぎ
何年振りかのデートで私のはドキドキしている
他人から見れば私達は恋人に見えるだろうか?
そんなことを考えるだけで幸せを感じる時間になった

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