breath
「あんなイケメンに微笑まれたら1日幸せに過ごせるよね」
ニコニコ顏の亜美
言っている事はわかる、わかる
相槌でウンウンって頷いて
「高宮主任好きだったっけ?」
「観賞用に決まってるでしょ。彼女いるのに」
やっぱり、あのシャンプー達は彼女の物だったんだ
わかっていたとはいえ、さすがの私も落ち込んだ
「彼女って誰?」
「営業2課の藤崎さん」
知らない人
取りあえず情報収集しておくか
「どんな人?」
「高宮主任と同期で営業事務
確かもうすぐ結婚するとかいう噂もあるけど……」
「高宮主任と?」
「自分で言いふらしているみたいよ。みっともないぐらい。主任と一緒にいないし別れたって噂も聞くけどね」
「その人って良い人?」
「全然。気が強い。同期の2課の山本ちゃん、結構ヤラレてるみたいだし」
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