【詩】《1972年04月01日ニ生マレテ》 (野いちご大賞エントリー作品)
≫ドーマン ★ セーマン≪
≫ドーマン ★ セーマン≪
★
人物CA[ 母 ]
「厨子王。今、何処に居ますか?」
今夜も又、あなた達の不遇を聞かされ、眠りそうにありません。
人物B[厨子王]
「他人が沢山居ます。かなり五月蝿く、私は正気を失ってしまうかも、しれません」怖くないと云うのは嘘です。
人物CA[ 母 ]
「壊れてしまう。臓器が破裂……」何処に居る。何処に。教えねば。伝えねば……
人物B[厨子王]
「不安です。狂いが、他人の手の中で、始まったのなら。止めること出来ない、広がる事実とのズレを」只、二人が、引き裂かれるだけでなく、母上の身に、悪噂が事実となり、降りかかっていないかと。
人物CAは、今日も又、道端で、盲目だから、耳をこらし。集まる雀らを、野草で追い払いながら、人物Bを、耳だけで、探してます。
今日も又、探し続ける、人物Bの周りには、日銭稼ぎが、傷心や怒心の呪を、有象無象に、張り、巡らせてゆきます。
マダ、二人は、手すら掴めずに……
ヲワリ
☆
人物CB[厨子王]
「親方様は、私達を、別々の職場にあてがったが……」無事に、与えられた仕事が出来てるのだろうか?
人物B[安寿]
「辛い。ツラい。ツライ」でも、マダ、生きてる。私。まダ、希望はアる。
人物CB[厨子王]
「いい加減にしろ。責任とらないのは、一体、誰だ?」一人で、吠える日が、減った。少し、イヤ、かなり、精神を病んだのだと……それでも私は必ず。
人物B[安寿]
「誰だ?泣いているのか?お前は私なのか?何か、悲しいのだな?」と、思う傍らで、めまいがし、意識遠のく。私は誰だ。アレは、誰の、泣き顔だっタ。
人物CBは、今日も又、二人、会える日の為だけに、笑い、泣き、心砕く。
今日も又、探し続ける、人物Bの周りには、飛び交うのが、虚と実と、忘れてしまっタ記憶の断片が出来るのだろうか、幾つも。
二人は、マダ、手、掴めずに……
ヲワリ
★
人物CA[ 母 ]
「厨子王。今、何処に居ますか?」
今夜も又、あなた達の不遇を聞かされ、眠りそうにありません。
人物B[厨子王]
「他人が沢山居ます。かなり五月蝿く、私は正気を失ってしまうかも、しれません」怖くないと云うのは嘘です。
人物CA[ 母 ]
「壊れてしまう。臓器が破裂……」何処に居る。何処に。教えねば。伝えねば……
人物B[厨子王]
「不安です。狂いが、他人の手の中で、始まったのなら。止めること出来ない、広がる事実とのズレを」只、二人が、引き裂かれるだけでなく、母上の身に、悪噂が事実となり、降りかかっていないかと。
人物CAは、今日も又、道端で、盲目だから、耳をこらし。集まる雀らを、野草で追い払いながら、人物Bを、耳だけで、探してます。
今日も又、探し続ける、人物Bの周りには、日銭稼ぎが、傷心や怒心の呪を、有象無象に、張り、巡らせてゆきます。
マダ、二人は、手すら掴めずに……
ヲワリ
☆
人物CB[厨子王]
「親方様は、私達を、別々の職場にあてがったが……」無事に、与えられた仕事が出来てるのだろうか?
人物B[安寿]
「辛い。ツラい。ツライ」でも、マダ、生きてる。私。まダ、希望はアる。
人物CB[厨子王]
「いい加減にしろ。責任とらないのは、一体、誰だ?」一人で、吠える日が、減った。少し、イヤ、かなり、精神を病んだのだと……それでも私は必ず。
人物B[安寿]
「誰だ?泣いているのか?お前は私なのか?何か、悲しいのだな?」と、思う傍らで、めまいがし、意識遠のく。私は誰だ。アレは、誰の、泣き顔だっタ。
人物CBは、今日も又、二人、会える日の為だけに、笑い、泣き、心砕く。
今日も又、探し続ける、人物Bの周りには、飛び交うのが、虚と実と、忘れてしまっタ記憶の断片が出来るのだろうか、幾つも。
二人は、マダ、手、掴めずに……
ヲワリ