幼なじみ、卒業しませんか?


「柚、その顔で男見るの禁止ね。
でも良かったじゃない!柚の最愛の人と間接キ...」


「わーわーわー!!!爽果ちゃんそれ以上喋んないで!」


爽果ちゃんの口を私の手で思いっきり塞ぐと、爽果ちゃんが「はひふんほよ」なんて言ったけどおかまいなし。


(あ、ちょっと顔の熱引いてきたかも)















そう、私は小さい頃からずっとあきくんのことが好き。















あきくんは私の家のお隣に住んでるいわゆる幼なじみでもあり、私の好きな人でもある。


親同士が高校の同級生だから親も仲がいいんだ。


ただ、あきくんからすれば私は「ただの仲が良い幼なじみ」の存在にしかすぎないであろう私。


告白なんてしたら玉砕して幼なじみの関係にすら戻れないだろう。とチキっている私は、彼に気持ちを伝えることのないままズルズルとここまでやってきた。


「ちょ!!柚、タンマ!早くとって!!」


(あ、忘れてた。
...やば!!爽果ちゃん窒息死しちゃうよ!!)


「ご、ごめん爽果ちゃん!」


「ぷはっ、柚抑えすぎだけど気にしないのよ?
ま、今年こそは及川くんのこと。頑張るのよ?」


そう言って私の頭を撫でてくれた爽果ちゃん。


爽果ちゃん優しくてよかった...
やっぱり私は爽果ちゃん大好き!!


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