幼なじみ、卒業しませんか?
爽果ちゃんとは中学2年から毎年同じクラス。
よく恋愛相談にのってくれる私のお姉ちゃんみたいな大好きな親友さんなの。
(私の好きな人があきくんだって言ってないのに分かったんだって!爽果ちゃんエスパーかも?)
そこからずっと応援してくれてるけど、さすがの彼女も痺れを切らしたらしく、私と会う度に「今年こそは」って言ってくる。
(このまま時間ばっかり過ぎていっても爽果ちゃんに迷惑がかかるだけだよね...。)
「柚、俺がなんだって?」
え、私やばくない?あきくんの話したからってあきくんの幻聴聞こえたよ!?
え、待って待って。普通に私やばい!?
「柚さーーーーん??」
「ひぃっ!またあきくんの幻聴聞こえ...」
「ククッ、柚、幻聴じゃなくて俺。」
「ふぇぇ??あきくんでよかったぁ...。
幻聴かと思ったしめちゃくちゃ怖かったよー」
「ハハっ、ほんと柚って昔からバカだよな
で?俺がどうしたって?」